ルノーとジーリー、韓国での提携を発表

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

ルノーと中国のジーリー(Geely、吉利)は1月21日、韓国での新型自動車の設計と生産に関する提携を発表した。ルノーはすでに2021年8月に、中国と韓国におけるジーリーとの事業提携に関する基本合意を発表していた。
両社は今回、韓国において新型の内燃機関エンジン車とハイブリッド車を生産し、韓国市場で販売するほか、外国向けに輸出もする方針を明らかにした。2024年からルノーサムスン自動車の釜山工場で生産を開始する予定。新型車には、ジーリーがスウェーデンで開発したプラットフォーム「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)」が用いられる。ジーリーはまたハイブリッド車の技術も持ち寄る。ルノーとルノーサムスン自動車はデザインや顧客エクスペリエンスなどの面でのノウハウで貢献する。現段階では、ルノーとジーリーの合意は、フルEVの生産は予定していないが、市場の変化に応じて、検討する用意はあるとしている。
ルノーはジーリーとの提携を通じて、韓国市場での巻き返しを目指す。ルノーは20年以上前からサムスンとの合弁会社ルノーサムスン自動車を通じて韓国で事業を展開しているが、2021年の販売台数は前年比36.3%減の5万7480台に低迷した。ルノーとジーリーは、提携により低排出車の生産を進めるとともに、アジアのハイブリッド車市場でシェアを伸ばすことを期待している。なお、中国での提携についてはまだ協議中という。