AMF(自治体首長連合会)は17日、次期会長選挙を行った。南仏カンヌ市の市長を務めるリスナール副会長(共和党)が62.34%の得票率で当選した。任期は3年間。
AMFの会長は、保守野党の共和党に所属の大物政治家であるバロワン氏が務めていた。同氏は3期目を目指さずに会長から退くことを決め、今回の会長選挙が行われた。バロワン氏はリスナール副会長を推薦したが、これに反旗を翻す形で、ソー市(パリ首都圏)のローラン市長(中道政党UDI所属)が立候補し、選挙を争った。ローラン市長は37.66%と、無視できない得票率を獲得した。
リスナール副会長は、バロワン会長の路線を継承し、AMFの独立性を堅持することを公約に掲げた。これは、マクロン政権に対して、対立的な姿勢を見せることも厭わないという意思表示でもある。これに対して、ローラン氏は、市長と自治体の利益を最優先し、政府との間で対話を進める意欲を見せた。明確に表明はされていないが、反政府か、それとも政府支持か、といった趣きの争いになった。
マクロン大統領は17日に、AMF総会にちなんで1000人余りの市町村長を大統領府に招いて懇談した。18日にはAMF総会に出席して演説を予定する。