ルノーの高級車モデル、もうじき終了

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

(turbo.fr 2021-10-26)
https://www.turbo.fr/actualite-automobile/les-modeles-haut-de-gamme-renault-cest-bientot-fini-182681
ルノーの高級車モデルがもはや売れなくなった。数年前にはまだ、高級セダン「タリスマン」が欧州市場である程度売れた。「タリスマン」は発売した2016年には5万台弱が売れたが、現在ではほとんど売れなくなっており、2021年の販売台数は2000台弱に留まると見られている。
2015年に発売された当時には、ルノーの高級車部門を刷新するモデルと期待された大型高級クロスオーバー「エスパス」も、2020年の販売台数は2288台に留まった。「エスパス」の弟分に当たる「セニック」ですら2020年には1万7000台しか売れなかった。デメオCEOがこれら3モデルの生産を来年に終了することを決めた背景にはこうした事情がある。
その一方で、デメオCEOはアルピーヌ・ブランドを高級EVブランドに転換することを決めており、ルノーが今後も高級車を扱い続けるのかどうかという疑問が残る。中期的に見て、「タリスマン」や「エスパス」に取って代わる後継の高級車が、市場でのポジショニングが大きく異なる新型EVモデルとして登場するのだろうか。