2021年7月13日 編集後記

投稿日: カテゴリー: アライグマ編集長の日々雑感

またまたサッカーの話題でまことに恐縮だが、欧州選手権の決勝戦でイタリアがイングランドを下して1968年以来の二度目の優勝を果たした。イングランドは試合開始早々に見事な連携プレイで得点し、いよいよ念願の初優勝かと思いきや、イタリアに同点に持ち込まれ、延長戦でも勝敗がつかないまま、PK戦で破れた。イングランドが初優勝すれば、欧州連合(EU)からの離脱の効果だ、という議論も主張されるかと、少し楽しみ(?)にしていたのだが、それは実現しなかった。PKを失敗したイングランドの3選手がたまたま黒人だったことで、人種差別的な扱いを受けるというおまけもついて、イングランドには後味の悪い展開になった。人種差別については、やはり黒人のウスマン・デンベレ選手が自覚のないままにアジア人を差別しているのではないかという騒動があったが、はっきりと自覚的に差別していれば清々しい、というわけでも勿論ない。しかし、サッカー界を舞台とする人種差別は少なくとも向こう100年はなくならないと思うので (正直言えば、いつかなくなることがあるとは思えないが)、3選手には、むしろこれをバネにして、次の PKの機会にはぜひ成功させてもらいたいものだ。