ルノー、新世代の故障診断ツールを導入

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

ルノー・グループは5月から、ルノー、ダチア、日産の系列整備工場において、「アライアンス診断ツール(ADT)」と呼ばれる新世代の故障診断ツールを導入した。これは自動車を無線でクラウドプラットフォームと接続し、AI(人工知能)技術とデータ処理技術を活用して自動車の状態を常時分析することを可能にするツール。自動車が整備工場に入る時点で、技術者はどのような作業を行えばいいかをすでに把握しているため、整備に要する時間の短縮に繋がり、工場の作業円滑化によって顧客の待ち時間も短くなり、満足度も高まることが期待される。
ルノー・グループは保守・アフターサービスの変革を向こう3-4年に進める方針であり、クラウドとAIを用いたADTの導入はその第一段階となる。この他に、3D、ビデオ、AR(拡張現実)などの利用も予定している。販売店網と整備工場網でのこうした新ソリューションの展開は、従業員の訓練と試験実施期間を通じて段階的に進められる。