Ledger、3億8000万ドルを調達

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仏Ledgerはこのほど、3億8000万ドルの資金調達を完了した。評価額は15億ドル超に設定された。暗号資産技術を専門とする米投資ファンド10Tが中心となり、Cathay Innovation、Korelya Capital、Drapier、さらに、仏実業家ベルナール・アルノー氏のアガッシュなど多数の投資家が出資した。
Ledgerは、暗号・デジタル資産をアプリケーションベースではなく、USBデバイスのようなハードウェア上に格納できるハードウェアウォレットの専門企業。個人向け(Nano S、Nano X)、企業・団体向け(Ledger Vault)の製品を扱っており、同社によれば、世界の暗号・デジタル資産の15%程度が同社製品上に格納されている。同社はまた、2020年にトレーディングのプラットフォーム「Ledger Live」を立ち上げた。同社の収入は1-5月期に500%の大幅増を記録、プラットフォーム・サービスの収入は全体の2割を占めるが、これを早期に5割に引き上げ、デジタル資産のエコシステムの全体のセキュリティを確保する専門企業としての地位を固めることを目指す。
同社は世界各国に広く進出しており、国際事業が収入の98%を占める。パリに本社を置き、外国ではニューヨーク、シンガポール、ロンドンに事務所を有する。5年後に評価額1000億ドルの達成を目標に掲げる。