エアバス、増産計画を発表:A320は2023年中に危機前を上回る水準に

エアバスは27日、A320の製造ペースを2023年中に危機前を上回る水準まで引き上げる方針を示した。市場はこの発表を歓迎し、同社株価は同日に9%を超える急上昇を記録した。
エアバスは、ナローボディのA320ファミリー(A319、A320、A321)について、新型コロナウイルス危機を踏まえて製造ペースを月産63機から40機へと引き下げていた。今回、旅客機需要がナローボディ機を中心に回復し始めたとの判断を踏まえて、段階的な増産の展望を示し、下請け企業に対応を促した。具体的には、2021年10-12月期に43-45機に、次いで2023年4-6月期までには64機と、危機前よりも多い水準にまで引き上げる。さらに、2024年1-3月期までには70機に引き上げ、2025年までに75機まで引き上げる可能性を検討するとも付け加えた。なお、エアバスはA320ファミリーを、仏トゥールーズ(組み立てライン2本)、独ハンブルク(4本)、米モービル(1本)、中国の天津(1本)で組み立てている。
エアバスはまた、小型機A220(旧ボンバルディア)についても、現在の月産5機を2022年初頭に6機へ引き上げると予告。2025年頃には14機まで引き上げることを検討するとした。半面、長距離便向けの大型機に関しては慎重な見方を変えておらず、現在月産5機のA350(危機前は10機)について、2022年秋に6機へ引き上げるとしたが、その後の展望は示さなかった。