金権政治家パトリック・バルカニ氏、ビデオクリップ出演で「復帰」

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保守政界の大物汚職政治家として知られるパトリック・バルカニ氏(75)がビデオクリップ出演で「復帰」した。あの悪びれない笑顔が戻ってきた。
バルカニ氏は1970年代より頭角を現し、後に大統領となるシラク(在任期間:1995-2007年)やサルコジ(2007-12年)の両氏ともそれぞれ関係を構築。パリ西郊ルバロワペレ市の市長として、また代議士などとして活躍した。最小支払い単位が500ユーロ札という噂もある豪快な金離れの良さで有名で、公私混同は甚だしく、脱税・資金洗浄等の容疑で有罪判決を受けて、2019年以降に数度にわたり、数ヵ月間に及ぶ収監生活を送ることとなった。2022年8月に出所し、現在は、ノルマンディーのジベルニー市に居住し、地元のルバロワペレ市に出ては支持者らに会う日々を送っているという。
バルカニ氏に出演を要請したのは、スター発掘番組出身の歌手アルノー・サンタマリア氏(Arno Santamaria)で、新アルバムの収録曲「C’est pas demain la veille(おととい来やがれ)」に出演した。サンタマリア氏が白と黒の衣装をそれぞれ着て扮した2人の男の抗争を仲裁に来る親分役で、「白黒などつけられるものじゃない。人生とは白でもあり黒でもあるんだ」と決め台詞を言って去って行く役回りとなっている。サンタマリア氏はルバロワペレ市在住で、カリスマとエネルギーのある分厚い人物をと考えて、バルカニ氏に出演を要請したと述べている。