パリ株式市場CAC40指数、昨日最高値を更新

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

パリ株式市場CAC40指数が11日に最高値を更新した。同日の取引中に、同指数は一時7403.67ポイントまで上昇。3月6日に記録した7401ポイントを上回り、過去最高記録を更新した。終値も7390.28ポイント(復活祭の休暇を挟んだ6日比で0.89%増)を記録し、2022年1月に記録した最高値を更新した。
CAC40は2022年年頭に最高値を更新した後、ロシアのウクライナ侵攻とそれに伴う経済の混乱を背景に低下したが、その後は回復に転じた。3月6日に取引中の最高値を記録した後、シリコンバレーバンクの破綻を材料に低下したが、その影響を克服して1ヵ月余りを経て最高値を更新した。CAC40指数の場合、インフレ亢進の中でも問題なく価格を引き上げられる高級ブランド大手の比重が大きいことが、株価回復に貢献している。そろそろ金利引き上げの局面が終了するとの読みが市場に広がっていることも株価を押し上げる要因になっているが、この点については、安易な予想を戒める見方もある。