仏PMU(馬券販売)は20日に新種の馬券「今日のクイズ(La Question du Jour)」の販売を開始する。PMUのマルカーズドゥブレ副CEOが19日付のルパリジャン紙とのインタビューの中でその内容を説明した。
「今日のクイズ」は、翌日の競走をテーマとして、その競走で結果が判明するクイズを出題し、回答を募るという趣旨。「勝ち馬は牝馬か牡馬か」、「勝ち馬の所属国は」といったクイズが出題される。枠番以外を対象に賭けが行われる初めての商品となる。副CEOは、この新商品の意義について、馬券を購入したことがない人に、最初の一歩として容易に答えられる出題を通じて、競馬の楽しさを知ってもらうことにあると説明。馬券購入者の70%は、近しい人から教えられて購入するようになったと答えているといい、新商品がそのような「情熱の伝達」の役割を果たすことに期待を示した。2023年までの試験導入として発売し、当初はインターネットのみだが、将来的には馬券販売の取次店を通じても販売する計画。掛け金・賞金とも少額であり、初年には2500万ユーロの掛け金収入を見込む。
PMUでは、リネットCEOが辞任し、現在は暫定人事として副CEOに就任したマルカーズドゥブレ氏(女性)が事実上のCEOを務めている。副CEOは、次期CEO就任に向けて自身も立候補していることを確認した。同氏は2015年よりPMUに勤務している。