フランスを11月21日に強い低気圧「カエタノ(Caetao)」が通過した。北半分の地方を中心に、積雪や雨氷による道路・鉄道寸断や停電の被害が発生した。
パリ首都圏東部のシュビイラリュ市(バルドマルヌ県)内を通過する高速道路A6bでは21日夜に玉突き衝突事故があった。5人が重傷を負い、このほかに31人が軽傷を負った。ドゥー県内の高速道路A36の区間では、積雪のため通行できなくなった重量車両750台程度が道路上に立ち往生し、道路をふさぐ状況が21日夜に発生した。22日14時まで、当局はA36への重量車両の進入を禁止した。ノルマンディー地域圏の高速道路A28でも同様の状況が生じている。
ノルマンディー地域圏を中心に、22日午前の時点で20万戸程度にて停電の被害が続いている。このほか、倒木による被害等で、鉄道路線も、ノルマンディー、ペイドラロワール、ヌーベルアキテーヌ、イルドフランス(パリ首都圏)の各地域圏で一部運休となっており、ノルマンディー地域圏では、全線を22日正午まで運休とした。