ブルゴーニュワインの競売会、今年は不作で売上金が大幅減

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毎年恒例のブルゴーニュワインの競売会が11月17日まで、オスピス・ド・ボーヌを会場に開催された。サザビーズが開催を請け負った。売上金は総額で1390万ユーロとなり、前2年を下回った。
この競売は200年以上の歴史があり、収益金は医療・慈善事業に寄付されることになっている。当年物のブルゴーニュワインが取引され、毎年の価格動向をみるうえでの目安にもなる。今年の出品は天候不良で雨が多く、そのため病害も多かったことから不作に見舞われた。出品量も前年比でほぼ半減し、売上金は、やはり不作だった2021年の1260万ユーロは上回ったものの、一転して過去最高を記録していた2022年の2900万ユーロに比べて顕著に後退した。
目玉の「プレジデント」ロットは、落札額が1樽で36万ユーロとなった(これに10万ユーロの追加寄付金が上乗せ)。前年35万ユーロをわずかに上回ったものの、2022年の81万ユーロに比べると低下が目立った。平均落札価格は、1樽で3万1165ユーロとなり、前年の3万916ユーロからわずかに上昇。これは不作による品薄の効果によると考えられる。