歩行者専用道で自転車乗り入れ禁止、リール市など決定

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市街地内の歩行者専用道で自転車等の乗り入れを制限又は禁止する自治体が増えている。北仏リール市も9日付で禁止措置を導入した。
自転車や電動キックスケーター等の普及に伴い、こうした乗り物で歩行者専用道を通行する人が増えている。法令では、歩行者と同じ速度(時速4km以下)を保つ限りで、歩行者を妨害しないという条件で自転車等の通行は両方向について認められている。ただし、市町村は独自の制限及び禁止措置を導入することができる。市街地内の通行規制はアジャン市(ロットエガロンヌ県)が去る7月に導入。南仏ニース市でも夏季に限定して通行禁止地区を設定した。トゥールーズ市も導入を計画しているという。
リール市の場合は、歩行者専用道路において、自転車から降りて、押して歩くことが義務付けられた。1日のほとんどの時間帯でこの措置が適用される。11月1日より、違反者に35ユーロの罰金処分(過度のスピードでの通行の場合や、イヤホン等を着用していた場合などには135ユーロ)が適用されることになっている。禁止措置の導入については、環境政策に逆行するなどとする環境派からの批判の声や、自転車ユーザー団体からの不満の声なども聞かれる。