マクロン大統領、イスラエルを訪問

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マクロン大統領は24日、イスラエルを訪問した。イスラエルのネタニヤフ首相と会談、パレスチナ自治政府のアッバス議長とも別途会談した。
マクロン大統領は、西洋諸国の首脳に遅れて訪問を果たした。大統領は到着直後に、フランス国籍を有する行方不明者の家族と会談。人質の解放に向けてフランス政府として可能なすべての努力をすると約束した。7日のハマスによる襲撃時には、フランス国籍者30人が死亡しており、9人がハマスの人質になっているとみられている。大統領は続いてネタニヤフ首相と会談。大統領はこの機会に、人質解放に向けて力を尽くす意向を表明すると共に、イスラエルの自衛権を再確認し、「文明と野蛮の間の戦い」においてイスラエルを支援すると言明した。大統領は同時に、「人道的休戦」への移行も呼びかけたが、ネタニヤフ首相は、「ハマスの破壊」が優先されると述べてこれには応じなかった。
マクロン大統領はこの機会に、米国の呼びかけで2014年に発足した「イスラム国」に対する有志国の同盟を例に挙げて、「ハマスとその他のテロ組織」と戦う同盟を実現することを提案した。2014年の時のように一部アラブ諸国の合流が得られるかどうかは微妙で、大統領に近い筋も、必ずしも地上戦を念頭に置いたものではなく、訓練や情報共有、テロ資金対策などの協力を想定するものだと説明している。
大統領はパレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談。アッバス議長と会談したのはオランダのルッテ首相に続いて2人目となった。アッバス議長は、今回の紛争について、戦争の唯一の責任はイスラエルにあるとする主張を繰り返したが、マクロン大統領は、ハマスを非難しつつ、紛争がパレスチナにとって破滅的であることを強調し、アッバス議長とは多くの点で共通の認識があったとする考えを示した。大統領は続く25日にヨルダンを訪問する。