パリ市、環状自動車専用道の専用レーン設置等に関するパブコメ募集を開始

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

パリ市は17日、ペリフェリック(環状自動車専用道)の見直しに関するパブコメ募集を開始した。同日に説明会を開き、プランを示した。
ペリフェリックと首都圏の一部の高速道路には、2024年のパリ五輪の機会に、大会関係者向けの専用レーンが設定されることになっている。パリ市は、ペリフェリックについて、これを恒久化して交通体制を見直すことを計画しており、そのプランを提示した。具体的には、左側の車線をペリフェリックの全体で専用レーンとして、バス、タクシー、ライドシェア等のみの通行を認める。また、全体の速度制限を時速70kmから50kmへと引き下げる。専用レーンの走行制限は、道路混雑の時間帯(6時30分から11時、15時30分から20時)に限り適用される。速度制限については、全日の適用とするか、専用レーンの制限中のみの適用とするか、2案が意見聴取の対象となる。
パリ市は調査の結果として、ペリフェリックにおける実際の走行速度の中央値は、日中で約時速50km、混雑時には30-45km、夜間には60km強との数字を示し、現状で最高速度70kmは実情に即していないと指摘している。