競馬のフランス・ギャロ、イベント業に多角化

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

フランス・ギャロ(競馬主催団体)はこのほど、イベント業への多角化を期して、新ブランド「フランス・ギャロ・ライブ」を立ち上げた。広報活動を開始して本格的な展開を目指す。
傘下の競馬場5ヵ所(ロンシャン、オートゥイユ、シャンティイ、サンクルー、ドービル)で各種イベントを主催し、発券業務も担当する。このうち、パリ・ブーローニュの森にあるロンシャン競馬場は、2018年のリニューアルオープンを経て、各種のイベント開催に力を入れており、2022年には272件を開催、1200万ユーロの収入を達成した。新ブランドの導入でより一層認知度を高めて、事業の拡大を図る。5ヵ所の競馬場でのイベント開催数を2025年までに年間600日分(25%増)とすることを目指す。
フランス・ギャロは駆歩競走の主催団体で、繋駕速歩競走の主催団体であるルトロとの共同子会社であるPMU(馬券販売)を主要な収入源としている。2022年の収入は4億6000万ユーロで、うち1万9000ユーロは競馬主催等の費用、残る2億7900万ユーロ程度を馬事産業の振興を目的に分配している。多角化収入の増大は、馬事産業界の新時代への変化への対応を支援する貴重な財源となる。