開業医組合と健保公庫の交渉が不調に

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開業医組合と健康保険公庫の間の協定改正案が承認されない見通しとなっている。合意期限は28日までだが、内科医と専門医の主要組合が揃って承認拒否を決めた。ブロン保健相も27日の時点で、協定の成立が期待薄となったことを認めた。
MGフランスとアブニール・スぺの2組合が、加入医師らに諮ったうえで拒否を決めた。協定改正においては、医師側の長年の要求である診察料の引き上げについて、1.5ユーロの引き上げが盛り込まれた(開業医は25ユーロから16.5ユーロへ、専門医は30ユーロから31.5ユーロへ)が、組合側は引き上げ幅が小さすぎると反発している。組合側はそれ以上に、診察数を増やすことなどを条件として認められる新たな診察料の導入(5ユーロ増し)に不快感を示しているという。組合側は、医師らは既に過剰な労働時間で就労しているとし、仕事をいくらでも増やす余地がある怠け者のように扱われるのは心外だと反発している。
このまま協定の更新が実現しない場合には、政府が指名する調停人(社会問題監察総局の監察官を務めたアニック・モレル氏)が3ヵ月以内に調停案を策定することになる。