社会党党首選:フォール第一書記とメイエールロシニョル候補の決選投票に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

社会党は13日夜、次期第一書記(党首)選挙の第1回投票の結果を発表した。フォール現第一書記が49.15%の得票率を確保してトップとなり、ルーアン市の市長を務めるメイエールロシニョル候補(30.51%)との間で決選投票を争うことが決まった。19日に投票が行われる。
フォール第一書記は2018年より現職にあり、2021年に再選を果たしている。今回は3期目に挑戦する。社会党はかつては左派の大政党だったが、党勢は近年に著しく衰えている。フォール第一書記は、左翼政党「不服従のフランス(LFI)」を主軸とする左派連合NUPESへの合流を主導したが、党内には、政策面で隔たりが大きいLFIににじり寄ることを望まない勢力も根強くある。決選投票を争うメイエールロシニョル候補は社会党としての独自性を強調する姿勢を示し、パリ市のイダルゴ市長など党内の一部有力者の支援も得ている。また、第1回投票で敗退したジョフロワ候補(得票率20.34%)は、NUPESからの脱退を標榜する強硬派だが、決選投票においてメイエールロシニョル候補への投票を呼びかけている。単純に合計すると、支持率は僅差でフォール第一書記を上回る計算になり、NUPESへの対応を争点として、荒れ模様の決選投票となる可能性もある。