ハイネケン、アルザス工場の閉鎖を決定

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オランダのビール大手ハイネケンは14日、ストラスブール近郊のシルティゲイム市のビール工場を閉鎖すると発表した。工場従業員は発表に反発し、15日にストを行う。
シルティゲイム工場は、ハイネケンが1972年にフランスに進出した際の起点となった工場だった。ハイネケンは閉鎖の理由として、工場拡張ができない立地条件、一部施設の老朽化に伴う生産コストの増大に加えて、多角化戦略で成果が上がらなかったことを挙げている。また、原材料及びエネルギー価格の高騰に伴う市場シェアの低下と、新型コロナウイルス危機の影響も挙げた。外食市場(レストラン、カフェ、ホテル)におけるシェアは、2016年の28.9%に対して、2021年には23%まで低下したという。
シルティゲイム工場は2021年に146万ヘクトリットルを生産。従業員数は220人に上る。工場閉鎖後は、フランスの2工場(ノール県モンスアンバルールと南仏マルセイユ)に生産を移転。マルセイユ工場には1億ユーロを投資して拡張と環境性能の改善を図る。アルザスビールのブランド「フィッシャー」については、アルザス地方の「地ビール醸造所」にて生産を継続するという。