ボルヌ首相、「環境企画」政策の開始を宣言

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェストエネルギー・環境レポート

ボルヌ首相は21日、「環境企画」政策の開始を宣言した。関係閣僚を多数伴ってイベントを開いた。具体的な内容は発表されず、内容の策定は今後の協議に委ねられた。
環境政策を包括的に推進する「環境企画」のアイデアは、マクロン大統領が選挙キャンペーン中に明らかにした。今回の発表はその出発点となる。首相は、「フランス、緑の国家(France nation verte)」と名付けた行動計画の開始を宣言。この行動計画は6つのテーマ(住居、移動、保護、消費、食糧、生産)をカバーし、22項目の取り組みからなる。その内容については、「気候と生物多様性」をテーマとする幅広の協議会「CSR」(やはりマクロン大統領が提案した、民主主義の固め直しを目的とする協議組織で、労使や市民社会の代表などに参加を求める)を通じて詰めるとした。年内に協議を終えて具体化に着手する。
首相は、発表済みの施策を除いては、EV、列車、低炭素航空機、リサイクル、水資源の管理、水素、建物の断熱性、グリーン投資などの項目を列挙したのみで、詳細は示さなかった。政府の無策と時間稼ぎの姿勢を示すものだとする批判の声もある。