「生物多様性保護くじ」、導入案が提出に

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下院で審議中の予算法案に、「生物多様性保護くじ」の導入を定める修正案が追加された。与党ルネサンス所属のジュレジ議員(持続可能な開発・国土整備委員会委員長)が提出した。採択される可能性が高いとみられる。
特定事業の財源とすることを目的とした宝くじとしては、2018年に始まった「歴史的建造物保護くじ」がある。スピードくじが3種(各15ユーロ)、また、ロト(数字選択式宝くじ)が年7回組織されており、2018年には2200万ユーロの資金が歴史的建造物の修復等の事業に充当された。2021年にはこの額は2900万ユーロに上っている。
「生物多様性保護くじ」では、国に納められるべき収益金(賞金・費用を控除後)が、OFB(生物多様性局)の財源に直接に繰り入れられる。種の保護、水資源の確保、侵略的外来種対策などの事業に充当される。詳細は法令に基づいて、国とOFB、宝くじ販売を独占するFDJの間で結ばれる協定により定められる。年間1500万ユーロ程度の確保を目指し、OFBの本来の財源を代替せず、補完する形でその収入とする。