マクロン大統領、ボルヌ首相の続投を確認

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マクロン大統領は25日夜に配信されたAFP通信とのインタビューの中で、ボルヌ首相を続投させる方針を再確認した。1週間以内に今後の政策プランと閣僚人事の提出を求めて、次いで7月初頭に改造内閣の承認を議会に求めるとした。
与党連合は先の総選挙で過半数を失い、ボルヌ首相については、辞任を求める声が野党勢力から上がっているが、マクロン大統領は、政策を実現する上で首相に信頼を寄せていると言明。7ヵ国首脳会議と北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を終えて国に戻る7月1日以降に新内閣を発足させ、5日に議会で信任投票を行う方針とみられる。
総選挙では、3人の閣僚が落選しており、その後任選びを含めて内閣改造が必要になっているが、与党連合に属さない勢力の合流が実現するかが焦点の一つになる。大統領はこれに関連して、協力は「共産党から共和党まで」が範囲となるとして、極右RNと左翼「不服従のフランス(LFI)」との協力の可能性を否定した。大統領は、極右とLFIを同一視するものではないが、彼らのそれぞれの立場は与党連合とは相いれないものだと言明した。大統領はその上で、協力に向けた協議は、大統領選挙で示した公約をもとに、それを修正したり、補完する形で行われると説明。年金改革への意欲も確認し、また、増税も、債務増大も招かずに政策を実現するとも述べた。