ルノーと提携するワイロット、商業生産を準備

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

電気モーターを開発する仏スタートアップ企業ワイロット(Whylot)は、商業生産体制への移行に向けて、ロット県の拠点に800万ユーロを投資して総面積2500平方メートルのオフィスと工場を2023年末までに新設する。ワイロットが開発しているのは現行のラジアル型モーターよりも軽量で小型なアキシャル型モーターで、これに注目したルノーは2021年9月に21%の出資を行い、エンジニアリング部門で提携、ワイロット製のモーターを使用するために2045年までのライセンス契約を結んでいる。ワイロットは自前で登録した50件の特許のほかに、ルノーとの協力で20件の特許を登録している。
ワイロットは、モーターの信頼性を確認するためのテストベッドを開発し、また、小規模な量産用の製造ラインを設置し、工法がより大規模な量産に適しているかどうかを検証する。
同社の技術には、ルノーだけでなく、航空機メーカーなども注目している。ワイロットの従業員数は現在は30人で、そのうち22人が研究者・エンジニア。今後に研究者、エンジニア、品質管理責任者、管理職など30人を新規採用する方針で、ロット県では専門家を見つけるのが難しいため、9月までにパリにR&D拠点を開設する。