バローレック、欧州事業で2950人を削減:フランスでは320人を削減

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バローレック(シームレス鋼管)は18日、欧州におけるシームレス鋼管製造を打ち切る方針を発表した。コスト面から製造を継続できないと判断した。事業の見直しにより全体で2950人を削減する。
同社はドイツ国内の工場(2135人)について、2021年末より売却先を探していたが、売却先が見つからず、その閉鎖を決定した。フランスでは、北仏サンソーブ工場(ノール県)が閉鎖され、100人程度が削減される。同じくノール県にあるオールノワエムリー市の2工場については、スコットランド工場(70人)を閉鎖し、その事業を移転するなどして継続する。オールノワエムリーの研究開発拠点(100人程度)も閉鎖されるが、研究開発は再編の上で、国内に世界レベルでの拠点を置く。パリ首都圏にあるバローレック本社でも60人程度が削減される。全体でフランス国内では320人が削減され、国内の従業員数は1300人となる。
中東向けシームレス鋼管の製造はブラジル拠点などに移転される。新たな合理化により、経営環境が厳しい状況でもキャッシュフローの赤字化を避けられる体質作りを目指す。