マクロン大統領インタビュー:ワクチン未接種者に「いやがらせ」発言で波紋

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日刊紙ルパリジャンは5日付で、マクロン大統領のインタビューを掲載した。インタビューは7人の読者からの質問に大統領が答えるという形で行われた。大統領はこの中で、元日に凱旋門下に欧州連合(EU)を掲げて右派勢力から非難を浴びたことについて、普段は旗がない場所に1日だけ、フランスのEU議長国開始を記念して掲げたものであり、批判は不当だと反論。フランスはEUの一員でもあり、掲揚を決めたことを誇りに思っていると述べた。新型コロナウイルス危機については、ワクチン義務化を強制する手段がない以上、ワクチン接種を受けるよう仕向けることが現実的な方法だとし、言葉は悪いが未接種者に「いやがらせ」をして、ワクチン接種を促すという方針を採用すると述べて、計画中の「ワクチンパスポート」導入(ワクチン接種済みを飲食店の利用等の条件とする)を正当化した。大統領はこのほか、4月の大統領選挙への出馬の可能性について、フランスのために尽くしたいという強い気持ちを持っているのは確かだが、大統領として国のために重要な決定を下すことを迫られている今は出馬を表明すべき時ではないとした上で、近いうちに発表をするときが来るだろうと述べた。大統領はまた、自らが政権を担う間は、増税は行わないとも約束した。
下院では3日より、「ワクチンパスポート」導入法案の審議が行われているが、3日には、野党議員らの発議で、審議が夜12時で終了となり、法案成立が遅れる可能性が強まっている。4日にも、マクロン大統領の「いやがらせ」発言に反発した野党議員らが激高して審議は紛糾し、5日未明に再び審議が打ち切られるハプニングがあった。政府はそれでも、1月15日の施行を目指して国会審議をスピードアップすると予告している。