仏スクーター・オートバイ市場が好調

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

フランスでは、自動車市場の不振を後目に、スクーター・オートバイの販売が好調に推移している。1-11月期では50cc超の二輪車の販売は9%を超える増加を記録。乗用車の新車販売が2.5%増にとどまっているのと比べて好調が目立つ。11月に限ると実に33%の増加を記録した。
2021年通年では20万台の大台を超える見通しで、年間24万台という最高記録に接近する勢いとなっている。乗用車は、半導体不足がネックとなり供給が滞っているが、スクーター・オートバイの場合はその影響ははるかに小さい。自動車ドライバーがスクーター・オートバイにシフトしている可能性もあるが、現場のディーラーはそうした見方を否定している。ただし、新型コロナウイルス危機に伴い、モビリティ需要が様変わりしたことの影響は大きい。例えば、電動アシスト自転車の販売台数は2020年に50万台と大きく伸びており、スクーター・オートバイ人気も、自転車人気と連動したものと考えられる。
ヤマハ・フランスのバンサン・トムレ社長は、125ccの販売が7.8%増と伸びているのがモビリティ需要に対応しているとすれば、より排気量の大きいモデルが10.4%増とさらに大きく伸びているのは、自由へのあこがれと走る喜びへの関心が高まっていることを示していると説明している。