パリ市、シェアリングの電動キックスケーターに速度制限地区を設定

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州自動車・モビリティ情報

パリ市で15日より、電動キックスケーターのシェアリングサービスにおいて速度制限が導入される。市内の662ゾーンにおいて、最高速度が時速10km以下に自動的に制限される。
パリ市内には、一時は11に上る事業者がフリーフロート型のシェアリングサービスを提供していた。法令改正を経て、パリ市は2020年9月より免許制を導入して3社(Dott、Lime、Tier)のみの営業を許可した。3社は各5000台の展開を認められ、2年間の期限で免許を取得した。今回の速度規制は、パリ市が3社と協力して導入。人の多い場所や、電動キックスケーターの乗り入れが原則的に禁止されている公園等のゾーンにおいて適用される。位置情報を5-15秒ごとに取得し、ゾーン内に車両が位置する場合に、自動的にモーターの出力が制御される。人が多い場所では時速10kmに、乗り入れ原則禁止のゾーン(一部の通路に限定して走行が認められる)では時速5kmに減速される。
3社は6月より一部地区でテスト導入を行った上で、本格導入に踏み切った。GPSの位置情報は数メートルの誤差があるため、ゾーン外でも制御がかかるケースが生じうる。あるユーザーは、通常の公道上で制限が生じるようなら、規制のかからない自前のキックスケーターを購入すると話している。