デメオCEO、自動車価格の上昇はまだ1年続くと予測

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

(bfmtv.com 2021-10-07)
https://www.bfmtv.com/auto/le-patron-de-renault-prevoit-une-hausse-du-prix-des-voitures-en-raison-des-penuries_AN-202110070292.html

ルノーのデメオCEOはスペインのExpansion紙とのインタビューで、半導体不足などにより、向こう12ヶ月間は自動車の最終価格の上昇が続くとの見通しを明らかにした。CEOは、半導体メーカーが、現在の品不足に乗じて価格を引き上げており、これが自動的に自動車の最終価格に転嫁されると説明した。半導体不足は工場の休業や、半導体を用いる一部の部品を装備しない製品の供給にもつながっている。また鉄鋼、ガス、銅、アルミニウム、エネルギーなどなどの高騰も自動車価格を押し上げる要因だと指摘した。CEOはさらに、メーカーが価格の高い高級モデルに半導体を優先的に割り当てる方針を採用していることも価格上昇の一因だと認めた。ルノーもデメオCEOの指揮下で、より利益率の高いモデルに軸足を移す戦略を進めている。
なお、欧州連合(EU)は域内での半導体生産を強化することを目指しており、2030年には世界生産の20%を占めることを期待しているが、デメオCEOは欧州が競争力のある半導体を生産できる拠点を整備するためには10年以上を要するとの見方を提示した。