ラファエル・グリュックスマン欧州議員は6日まで、支持者を集めてジロンド県ラレオル市で集会を開いた。社民主義を代表できる政治勢力を糾合する意欲を示した。
グリュックスマン欧州議員は、先の欧州議会選挙で社会党と共闘して14%の得票率を獲得。左派陣営をリードする好成績を残した。ただ、マクロン大統領がその直後に解散総選挙を決めたのを境に主導権を発揮できなくなり、選挙では左翼政党「不服従のフランス(LFI)」を主軸とする左派連合が結成され、居場所を失っていた。グリュックスマン氏は、バルニエ内閣が発足して政局が本格的に動き出したこのタイミングで集会を開き、自らが2018年に立ち上げた政治運動のプラス・ピュブリックを本格的な政党に鞍替えして、2025年以降に見込まれる総選挙において、全選挙区に候補者を立てられる勢力となることを目指す考えを明らかにした。プラス・ピュブリックの加入者数は、1500人から1万1000人まで増えているといい、グリュックスマン氏は、LFIとの協力に失望した社会党の支持層を含めて、政権を担える現実的な社民勢力の糾合に取り組む意欲を打ち出した。
社会党内では、パリ北郊サントゥアン市のブアムラン市長が数日前に政策集団を立ち上げたばかりで、LFIと袂を分かつことを目指す動きが広がっている。グリュックスマン氏のプラス・ピュブリックには、マクロン支持から転じたルソー元保健相が所属し、唯一の下院議員となっている。同様にマクロン大統領に失望した旧与党勢力の中にはグリュックスマン氏への合流に関心を示す向きもある。
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