総選挙:極右RNが優勢=世論調査

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6月30日と7月7日に行われることが決まった繰り上げ総選挙では、欧州議会選挙に続いて極右RNが躍進を果たす見通しとなっている。2件の世論調査の結果が発表された。
民放M6などの依頼で行われた調査によると、得票率でRNは34%となり、統一左派の22%(2年前の前回選挙では25.7%)を抑えてトップに立つ。マクロン大統領派は19%で、前回の25.8%から後退する。保守野党の共和党は9%(前回11.3%)となる。
ハリス・インターラクティブによる議席数予測によると、RNは改選前の89議席から、235-265議席に躍進して第1党となる。マクロン大統領派は125-155議席(改選前は249議席)へ後退する。統一左派は115-145議席(改選前153議席)、共和党は40-55議席(改選前74議席)となる。国民議会(下院)の定数は577議席で、RNは過半数(289議席)には及ばないが、共和党との協力により、単純計算では議会で過半数を擁立できることになる。
欧州議会選挙の結果分析においては、多くの層でRNへの支持が増大している。これまでは支持が低めだった中間職でも、得票率が前回の欧州議会選(2019年)の17%から32%へ上昇。ワーカー(38%から58%へ)と従業員(25%から37%へ)でも大きく増加した。就労者における得票率は全体で25%から35%へ上昇。逆に、失業者では36%から35%へとわずかに低下。自営業者でも20%から18%へ低下した。高校生・大学生で9%から29%へと大きく上昇しているのも目立ち、変化を求める若い層への浸透も拡大している。逆に、年金生活者では23%から24%への微増にとどまった。