仏国民の17%が肥満

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公的研究機関INSERMなどが行った肥満調査の結果が発表された。仏国民の17%が肥満という結果が得られた。
この調査は、層別抽出により選ばれた9598人を対象に、質問票を回収する形で2020年に行われた。これによると、ボディマス指数が30以上の肥満者が全体に占める割合は17%に上り、「太り気味」(25-30)を含めると全体で47.3%の人が過剰な体重の問題を抱えている。ちなみに、米国では過剰体重者が占める割合は70%に達する。フランスでは、過去に行われた方法が若干異なる調査で、2012年時点で、過剰体重が30%程度、肥満者は8.5%となっており、直接の比較はできないが、全体的に見て顕著な増加傾向を示していると考えられる。
過剰体重では男性(全体の53.5%)の方が女性(41.3%)より多いが、肥満者に限ると女性(同17.4%)の方が男性(16.7%)より多い。年齢層別では、65才以上で肥満者の割合が19.9%、18-24才では9.2%と、年齢が上がるにつれて肥満者は増えるが、1997年以来で肥満者の占める割合は18-24才の層で4倍以上に増えており、若い世代の肥満増が目立っている。地域別では、北東地方で肥満者が占める割合が特に高く(オードフランス地域圏で22.1%、グランテスト地域圏で20.2%)、パリ首都圏(イルドフランス地域圏)では14.2%と低い。社会的身分との連動も大きく、肥満者が占める割合はワーカーでは18%(過剰体重では51.1%)、管理職では9.9%(過剰体重では35%)と大きな差がある。これは地域別の格差とも一定の連動があると考えられる。