カイユー地方自治体担当相が辞任

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カロリーヌ・カイユー地方自治体担当相が28日に辞任した。後任として、フォール農山漁村担当閣外相が自治体担当相の職務を引き継いだ。
大統領府は、本人の申し出に応じて、辞任を認めたとのみ発表している。カイユー氏は自ら、ツイートを通じて辞任の理由を説明。それによると、当局機関のHATVPより、閣僚就任時の資産申告の内容について、過小評価があるとの指摘を受け、11月21日付で申告内容の修正に応じたが、HATVPがそれでも申告の誠実性について疑念を提起したことから、「政府の活動を妨げないようにする」ために辞任を決めたのだという。
カイユー氏はボーベー市の市長を長年にわたり務めた共和党出身の政治家だが、2022年の大統領選挙においては積極的にマクロン大統領を支持。総選挙後の7月に発足したボルヌ第2次内閣に初入閣していた。右派勢力からの人材登用を象徴する人事だったが、就任早々、同性婚を「自然に反する」とした過去の発言を発掘され、批判を受けていた。同氏はそうした批判に対して、「私はその手の人々にたくさん友人がいる」と述べて弁明したが、この「その手の人々」という表現が火に油を注ぐ結果となり、マクロン政権も同氏を持て余し気味だった。資産申告問題は厄介払いをする格好の口実になった感もある。