SACEM(音楽著作権管理団体)、音楽NFTの著作権徴収に着手

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仏SACEM(音楽著作権管理団体)はこのほど、NFT取引プラットフォームの仏Pianityとの間で提携を結んだ。NFTの著作権徴収の枠組みを定めた。SACEMがNFT分野で合意を結んだのはこれが初めて。
Pianityは、音楽NFTの発行と取引を提供するプラットフォームで、今回の提携合意は、Pianityの側からSACEMに持ち掛けた。1月より協議を開始し、それがこのほど実現した。SACEMの19万7000者近くに上る会員は、Pianity上で発行・取引される自身のNFTについて、著作権料を確保できる。発行時だけでなく、その後の転売の度に歩合制で著作権料を保障される点で、著作権者に利益をもたらす。
SACEMは同様の合意の輪をさらに広げる方針で、メタバース上での音楽使用に係る著作権の徴収などを含めて、新たな収入源を取りこぼさないよう全力を尽くす姿勢を示している。ブロックチェーン分野では、子会社のURightsを通じて、楽曲の古さを証明するサービス「Musicstart」を開始。盗作対策の武器として、SACEMの会員以外にも広く提供する方針。