ウクライナ侵攻から3年

投稿日: カテゴリー: アライグマ編集長の日々雑感

2022年2月にウクライナがロシアによる侵攻を受けてから3年が経過した。事実関係をおさらいすれば、あ
くまでロシアがいきなりウクライナに対する攻撃を再開したことに疑問の余地はないと思うのだが、トラン
プ米大統領のウクライナとゼレンスキー大統領に対する塩対応はどうしたことだろう?戦争を始めたのはウ
クライナ側だなどと主張するに至っては、プーチン大統領の歴史認識もたじたじの妄想史観ではないか。戦
時に選挙などのんびりやっていられないことは明白なのに、ゼレンスキー大統領を「選挙をやらない独裁
者」と批判するのもおかしな話で、プーチン大統領などは何度も選挙を実施しているが実質的な独裁者では
ないか。Etc…などと、トランプ大統領相手にいちいち苛立ったり、反発したりしても意味はない。米国の
衆愚政治がこういう特異な指導者を選んでしまった以上は、その暴走ができるだけ良い結果につながること
を祈るほかない。欧州は蚊帳の外に置かれまいと焦っているが、旧ユーゴ紛争の頃からすでに欧州内の紛
争・戦争すら自力で解決できず、米国の介入を受け身で待つ欧州の態度が批判されてきたのに、未だに何も
改善されていないのだから、自業自得というほかない。願わくば、これを機に、核軍備を含めた防衛力を強
化して、ロシアに対抗できる安全保障体制を整えてほしい。ロシアの経済力はせいぜいイタリア並といい、
米中とはわけが違う。欧州諸国が結束すれば、ロシアを無力化させることは不可能ではない。