ボルヌ教育相は15日、教員組合の代表を集めた会合を開いた機会に、中学校教育の改革に関する見解を表明した。これまでの方針を一部修正した。
中学校教育の改革は、ボルヌ氏が首相を務めていた当時、アタル教育相(その後にボルヌ氏に代わって首相に就任)が掲げたものだった。全般的な学力低下の問題への対応を目的に、優先課題として改革案が準備された。その後、政局の不安定化を背景に、その内容が相次いで見直されていたが、バイルー内閣に教育相として返り咲いたボルヌ氏は今回、目玉だった高校進学資格の強化を見直すことを決めた。アタル氏のプランでは、「ブルベ」と呼ばれる中学卒業時の試験における合格を、高校入学の条件として求める(2027年9月の高校入学時より施行)ことになっていたが、ボルヌ教育相は、中学校の側に進学の是非の判定を委ねることを決めた。ただし、ブルベ不合格の進学者については、高校1年において支援措置が適用される(2026年9月の高校入学時より施行)。教育相に近い筋では、進学基準を甘くするという趣旨ではないとしたが、支援措置の具体的な内容についてはまだ検討中だと説明している。また、ブルベの基準を厳格化するための措置(地域間の成績格差を補正するための評点の底上げ措置の廃止、筆記試験の比重を50%から60%へ強化するなど)については、予定通りに2026年の卒業者より実施することを明らかにした。