フランスの乗用車新車登録台数、2024年は3.2%減に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

フランスの自動車業界団体PFAによると、同国の12月の乗用車新車登録台数は18万3662台に達し、前年同月比で1.5%増を記録した(営業日数調整後では3.4%減)。2024年の年間乗用車新車登録台数は171万8417台となり、前年の177万4727台を3.2%下回った。またコロナ禍以前の2019年の221万4279台を22.4%下回った。
動力源別の動向では、2024年のBEV販売台数は29万1143台に低迷し、前年の29万8525台を2.2%下回ったが、市場シェアは16.9%で前年の16.8%を上回った。2025年には欧州連合(EU)のCO2排出期制が強化されるため、BEVのシェアを22%以上に引き上げることが課題とされる。HEV(PHEVを含む)の販売は好調で、73万5288台を記録し、シェアは42.8%に達した(前年は60万台弱、33.5%)。ただし、PHEVは販売台数(前年の16万3000台弱が14万6000台超に)と市場シェア(前年の9.2%が8.5%に)がともに後退しており、伸びはフルHEVとマイルドHEV(モーターが小型で低出力)がもたらした。
グループ別の販売台数は、ステランティスが45万2900台(2023年は48万6868台)、ルノー・グループが42万5116台(同43万7002台)、フォルクスワーゲン・グループが25万8437台(同24万4419台)、トヨタ・グループが13万4722台(同11万3625台)など。