S&P、フランスの長期債務格付けを据え置き

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大手格付け会社のS&Pは1日、フランスの長期債務格付けを「AA」に据え置くことを決めた。格付け見通しは「ネガティブ」のまま維持した。フランスは格下げを免れた。
3大格付け会社のうち、ムーディーズは10月の時点のフランスの長期債務格付けを「Aa2」に据え置き、格付け見通しも「安定的」に維持していた。これに続いてフィッチも、格付けを「AAマイナス」に据え置いていた。S&Pは2022年以来、フランスの格付け見通しを「ネガティブ」のまま維持しており、今回の見直しで格下げが決まることを仏政府は特に恐れていた。それだけに、格付け維持で安堵の念が広がっている。
フランスの公的債務残高は3兆ユーロを超えており、2024年にも過去最高額の2850億ユーロを起債することになっている。格下げで長期金利の上昇に見舞われれば、調達条件が大きく悪化する恐れがあった。ただ、S&Pは、格付け維持を決めたものの、「緩慢な減少に向かっているとはいえ、財政赤字は大きく、公的債務残高も大きい」と指摘し、今後に不透明性が残るとの見方も示している。中期的には格下げの可能性も残る。