仏政府、トラベルテックのスタートアップ支援に着手

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仏政府は、旅行・観光分野のスタートアップ企業を支援するプログラム「フランス・ツーリズムテック」を開始した。毎年15社を選んで成長を支援する。最初の15社のリストが24日に発表された。
グレゴワール観光担当相がパリ市内にあるインキュベーター「ステーションF」で開かれたイベントの機会に発表した。このプログラムは、観光振興分野などの公的機関(アトゥ・フランスなど)、観光分野の大手企業(アコー、パリ空港会社ADP、エールフランスなど)の協力を得て、観光分野のスタートアップ企業を選び、トラベルテックのエコシステム形成を目標に、規制面や資金面などで各社の成長を後押しする個別的な支援を与える。
第1期で選ばれた企業には、資金調達の実績が既にあるものも多く、業務内容もかなり広い範囲に渡っている。このうち、Allthewayは、2点間の荷物の安全な輸送代行サービスを提供。Ctoutvertは、キャンプ場の予約ソフトウェアを開発している。Clorofilは、観光業者にカーボンフットプリントの計測手段を提供。Click&boatは、プレジャーボートの個人間賃貸借の仲介サービスを展開している。Cozy Cozyは、民泊プラットフォームのアグリゲーターサービスを提供。Greengoは、環境責任型の宿泊施設の予約サービスを提供している。Hostnflyは民泊のコンシエルジュリ・サービスを提供。Luniwaveは、ホテルにおける節水ソリューションの専門企業。Mobee Travelは身体障碍者向けのオンライン旅行代理店。Murmurationは、観光の環境負荷を計測するツールを提供している。Nannybagは、契約商店等による荷物一時預かりのサービス網を展開している。