ドカポスト、生成AIの医療機関向けソリューションを開発

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ラポスト・グループ(郵便)傘下のドカポスト(Docaposte)は17日、自社開発の生成AI(人工知能)のボット・システムを公開した。データ主権の条件を満たしたサービスとして、この10月からひとまず医療機関向けに売り込む。
ドカポストは、大規模言語モデルを開発のLightOn、AIのSaaSプラットフォームを運営するAleia、ソブリンクラウドのNumSpot(ドカポストやブイグ・テレコム、ダッソーシステムズなどが出資の合弁企業)の協力を得て、チャットボット「MedAssistance」を開発した。生成AIのインターフェースを通じて、医療関係者による患者の情報へのアクセスと、情報の取捨選択・綜合をサポートする。ドカポストは、医療部門向けのソフトウェアを開発のMaincareを去る3月に買収しており、同社などを入口に取引先の医療機関などにこの新ソリューションを売り込む。データ主権上の制約をクリアしたソリューションであることから、採用に踏み切りやすいことを武器とする。サブスク方式での提供と、オーダーメイドでの実装の両方を手掛ける。
同社は今後も、省庁や健保公庫、職業安定所などの公的機関の事務職をサポートする生成AIソリューションの開発を進める。