ハマスのイスラエル奇襲

投稿日: カテゴリー: アライグマ編集長の日々雑感

ウクライナでの戦争だけでも大変なのに、イスラエルもいきなり戦争状態に突入してしまった。国際情勢がますます混沌としてきた印象だ(もっとも、国際情勢がすっきりするなんてことは決してないわけだが)。米国はイスラエルへの支援も強化しなければならないので、ウクライナへの支援に回す余力がなくなるのではないか、という懸念も指摘されている。ハマスの背後で、イスラエルの殲滅を目指すイランが動いている模様だが(イスラエルとサウジなどアラブ諸国の急接近を牽制する狙いもあるらしい)、イランといえば、ロシアにもドローンなどを供与して、ウクライナ攻撃に協力しているのだから、これはウクライナで苦戦するロシアが裏で糸を引いて、米国の支援力を分散させようとしているとも考えられる。だとすると、ロシアの外交力は侮れないが、それは買いかぶりか? それにしても、今回のハマスの奇襲を優秀なイスラエルの情報機関が全く予期できなかったのは驚きだ。いやいや、実は完全に把握していたのだが、 あえて攻撃をさせることで、ハマスを撲滅し、ガザを一気に更地にしてしまう口実を得る作戦だ、という陰謀論もありえる。いずれにせよ、イスラエルとしてはハマスに対する徹底的な掃討作戦を展開する好機になるかもしれない。それはともかくこれを機に各地でイスラム過激派によるテロ活動が高まるリスクもありそうだから、皆さん、くれぐれも気をつけましょう。