ビールとワインが力を合わせて「ヴィエール」に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

ビールとワインを合体させたアルコール飲料が静かなブームを迎えている。涼し気でさわやかな飲み口は夏にもよく合っている。
この種の飲料はフランスではワイン(vin)とビール(biere)を重ね合わせてヴィエール(viere)などとも呼ばれる。アイデアは欧州各地で見受けられ、ベルギー・ビールのトロワ・フォンテーヌやティルカン、チェコのWild Creatures(ビール)などにも試みがある。イタリアで2000年代に現れた「グレープ・エール」が起源という見方もある。フランスでは、クラフトビールのGalliaなどが熱心に取り組んでいる。麦芽とぶどうの発酵を同時進行で行い、6ヵ月以上というビールとしては長い熟成期間を必要とする。アルコール度数は7-11%と、ワインとしては軽めの数字となる。フルーティーで酸味があり、滑らかな舌触りの発泡酒が仕上がる。ボルドーのジョスラン・シャゼルでは、メルロ種のぶどうを用いて、麦芽9、ぶどう1という比率で発酵を行う。ワインに用いてきた樫の樽で、8ヵ月から数年間という長期に渡り熟成させる。樽の個性もあって一期一会の仕上がりになるという。
フランスでは、ビールをよく飲む人が全体の56%、ワインが好きな人が55%を占めており、両者の人気は拮抗している。どちらも好き、という人にアピールする余地がある。小売では1本15ユーロ程度が相場という。

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