「頬に傷」自慢のチャレンジ、中学生の間で流行

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

TikTok上で頬に傷をつけて誇示する遊びが流行している。フランスの中学生たちの間でも広まっている。
ネット上に多数出回っているチュートリアルでは、頬を指で強くつまんでうっ血の痕を作る方法が説明されている。男子と女子とも、赤い傷跡のようなものができた顔が多数、SNS上に投稿されている。なぜこのような流行が生じるのかは不明だが、この件の場合は、自傷というよりは、自己顕示欲の発露として、簡易式の刺青といった感覚でなされるのかもしれない。チャレンジのごときは、同じような投稿が大量に現れ、あっという間に陳腐化するわけだが、それでも飛び込んでゆく者が後を絶たないのは、行為自体にやはりある種の魅力があるのだろうか。
「傷跡なんてかっこ悪いし、それに痛い。同じクラスの奴がやっているのを見たけど、つまんだ時に叫んでいたからね」(日本の中学2年生に相当する「第4学年」のラファエルくんとパップくん)という同世代人の証言もあるが、痛いのは見なくてもわかるだろうと思う。専門家らは、血管腫ができると長く残る可能性があり、審美的な観点からリスクがあるとして、注意を促している。