ユーロ圏の失業率、過去最低水準で安定

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欧州連合(EU)の統計機関ユーロスタット(Eurostat)によると、ユーロ圏の2022年11月の失業率は6.5%で、前月と同じだった。これは過去最低水準で、前年同月には7.1%を記録していた。EU全体の2022年11月の失業率も前月と同じく過去最低水準の6.0%にとどまった。11月の失業者数は、ユーロ圏で1084万9000人、EU全体では1295万人だった。
ウクライナ危機が招いた欧州の経済成長の鈍化とインフレの亢進は雇用市場にも打撃を及ぼすと考えられるが、2022年11月の失業統計ではまだ明確な影響は現れていない。なお、2023年1月からクロアチアがユーロ圏に加わり、20ヵ国となったが、上記のユーロ圏の失業者数は従来の19ヵ国に関するもの。