エールフランスKLM、航空機代替燃料の調達に関する大型契約を発表

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エールフランスKLMは10月25日、航空機代替燃料(SAF)の調達に関する大型契約を発表した。合計で160万トン(200万リットル超)を調達する。フィンランドのNesteから100万トン(引き渡し2023-30年)を、米DG Fuelsから60万トン(2027-36年)を調達する。食用油廃棄物や動物油脂を原料とする燃料を購入する。
エールフランスKLMは、2030年までにSAFの航空燃料への配合率を10%へ、二酸化炭素の排出量を2019年比で30%削減するとの目標達成を目指して今回の契約を結んだ。準備中の欧州連合(EU)の規則案では、SAFの航空燃料への配合率は2025年に2%、2030年には5%に設定される見通しで、エールフランスKLMはそれよりも野心的な目標を設定した。Nesteとの契約だけでEUの2025年目標は達成できる見込みだが、2030年時点で両社からの調達は3%分を占めるのみで、10%という2030年目標を達成するためには足りない。両社以外の調達先を確保する必要がある。