眼鏡老舗のコフィニョン、生産事業を再開

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

眼鏡ブランド老舗の仏コフィニョン(Coffignon)が国内生産を再開した。パリのマルゼルブ通りにある本店のバックヤードに数万ユーロを投資して工房を整備した。
コフィニョンはドゴールからミッテランに至る歴代大統領の専用業者として眼鏡を供給。1960年代にその評判は頂点に達した。ブリジット・バルドーやジョニー・アリディなど有名タレントや実業家(マルセル・ダッソーなど)が愛用したことでも知られる。自前生産は打ち切って久しく、販売のみを事業としていた。
実業家のギヨーム・フラオ氏(ゲランのOB)が2020年にコフィニョンを買収し、ブランドの再興に着手した。その目玉がハンドメイドの復活で、フラオ氏はこのために、フランス最優秀職人賞(MOF)を受賞のオスカー・エステーブ氏を起用し、本店に工房を設けた。月間に50体程度を製造する計画。
コフィニョンは1体450ユーロ程度の価格設定を採用している。自社の店舗販売以外では、国内外の厳選した販売網を通じた展開を進めている。