新型コロナの2価ワクチン、接種キャンペーンが10月3日に開始へ

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ブロン保健相は27日、新型コロナウイルスの新ワクチンを用いた予防接種のキャンペーンを10月3日に開始すると発表した。最近に認可された3種類の2価ワクチンが用いられる。2価ワクチンは、最初に発生した新型コロナウイルスと、その変異種であるオミクロン株の両方に有効で、ファイザー/ビオンテック製が2種、モデルナ製が1種、それぞれ認可されている。保健相は、健康に問題がある人、60才以上の人、医療関係者、健康に問題がある人と接触のある人を対象に接種を行うと説明。薬局で販売・接種すると共に、接種会場での接種も提供する。保健相は、それ以外の人も接種が認められるとも説明した。
当局機関のHAS(保健高等当局)は、10月18日に始まる季節性インフルエンザの接種キャンペーンにおいて、両方のワクチンを接種する形とすることも勧告している。3種類のワクチンのうち、モデルナ製のワクチンは変異種BA.1に基づいて開発されたもので、29日から10月4日にかけて納入が開始される予定。初回は57万6000回分の納入が予定されているという。
9月に入って新型コロナウイルスの感染は拡大傾向を示している。26日の新規感染確認数は7489人となり、1週間で43.5%の増加を記録。感染率(人口10万人当たりの1週間の新規感染者数)は341.9となり、20.8%の増加を記録した。入院者数は2519人で、1週間で8%の増加を記録している。