食料品の小売価格、8月に6%を超える上昇を記録

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト

食料品の小売価格の上昇が加速している。量販店における食料品・日用品の小売価格は、IRIの調べでは、8月に前年同月比で7.9%の上昇を記録。ニールセン調べでも6.1%の上昇を記録した。値上がりが目立つ品目としては、冷凍食肉(28.74%)やひき肉(21.8%)をはじめとする食肉があり、パスタ類も20%近くの値上がりを記録している。ティッシュペーパーは18%の値上がりを記録した。
小売業者とメーカーの間では、コスト増大を小売価格に反映させるための再交渉が続けられており、小売価格の上昇は今後とも続くと予想される。ウクライナ危機以前から、新型コロナウイルス危機から脱する中でのサプライチェーンの混乱や、原料価格・容器包装価格の高騰があり、小売価格は上昇局面にあったが、ウクライナ危機によりそれにさらに拍車がかかった。それを踏まえて3月に始まった再交渉はまだ終わっておらず、その分は今後の値上げとなって跳ね返ることになる。のみならず、妥結済みの分の転嫁もまだ完全には終わっていない。年末時点での小売価格上昇率は全体で10%にも達するとみられている。