Teract上場が成功

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著名実業家らが設立したSPAC(特別買収目的会社)の2MX Organicによる、大手農業協同組合InVivoの子会社InVivoリテールの買収が完了した。新社名をTeract(テラクト)として8月1日にパリ株式市場で初めて取引が行われた。初日に株価は42%上昇して10.60ユーロとなった。時価総額は7億7800万ユーロに上った。
InVivoリテールは、ガーデニング・ペットショップ(ガムベール、ジャルディランド、デルバール、ノア)に加えて、地産地消・オーガニックの専門店(フレディシ、ビオ&Co)を展開。国内に1600店(うち220店が直営)を展開し、年商は25億ユーロ(連結分は14億ユーロ)に上る。
2MX Organicは、著名実業家のグザビエ・ニエル氏とマチュー・ピガス氏が、モエアレクサンドル・ズアリ氏(冷食大手ピカールなどを展開)と組んで設立したSPAC。InVivoは、InVivoリテールを同社に持ち寄り、Teractの75.89%株式を得た。このほか、ズアリ一族が6%、ニエル氏とピガス氏がそれぞれ3.4%を保有、BPIフランス(公的投資銀行)も1.63%株式を確保した。Teractは、ガーデニングの大型店舗を核にして、食品小売の出店を強化する方針で、3年以内に「グランマルシェ・フレディシ」名義で150店舗の開店を予定する。