ジロンド県の山火事、1万平方メートル以上が焼失

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

仏南西部のジロンド県で大規模な山火事の被害が続いている。同県内では12日に2ヵ所から出火。16日の時点で1万平方メートル以上が焼失し、消防活動にもかかわらず、類焼はまだ完全には止まっていない。住民や旅行客など1万4100人余りが避難した。人的被害は出ていない。
南西地方を中心に、全国では高めの気温を記録しており、これが消化活動の妨げになっている。南西地方では17日に40度近くの最高気温を記録する見通しで、18日にはさらに高く、ところにより42度まで上昇するものと予想されている。全国的にも記録的な暑さになる見通し。
南欧諸国でも同様の状況から山火事の被害が目立っており、特にポルトガルとスペインで大きな被害が生じている。フランスでは年頭来の合計で2万5910ヘクタールが焼失、過去15年間の平均比で4倍という規模に上っている。温暖化を背景としてこうした規模の被害が常態化することが懸念されている。