仏貿易赤字、5月に過去最高を再び更新

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

7月8日発表の税関統計によると、5月の仏貿易収支は131億ユーロの赤字となった。赤字幅は前月の127億ユーロを上回り、毎月のように過去最高記録を更新している。直近12ヵ月間の貿易赤字の累計は1139億ユーロとなり、こちらも過去最高額を記録した。なお、2021年通年の貿易赤字は847億ユーロだった。
5月の輸入は607億ユーロ、同輸出は476億ユーロをそれぞれ記録した。輸入の伸びが輸出の伸びを上回り、貿易赤字が拡大した。
エネルギー価格の上昇に伴い、エネルギー製品の貿易赤字が拡大する傾向にある。ただ、エネルギー製品の輸入額は5月に前月比で5億ユーロの増加にとどまり、増加の勢いは鈍りつつある。同輸入額は、3月には11億ユーロ増、4月には7億ユーロ増を記録していた。エネルギー製品の貿易赤字は月間平均で90億ユーロ弱の水準にて推移している。エネルギー製品以外の貿易収支は5月に64億ユーロの赤字となり、ほぼ前月並みで推移した。